建築デザインと日々徒然


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あるいは酒でいっぱいの海

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筒井 康隆 著、'79年4月20日 発売、集英社文庫 刊

小学校時代にNHKで放映された「時をかける少女」を観て原作本を読んだこと、たまたま定期購読していた「GORO」に「美藝公」が連載されていたことを除けば、初めて読んだのがこの初期ショートショート集。たまたま大学時代のバイト先のボスの本棚に有ったのを借りて読んだのがきっかけで、これ以降、暫くはまって読み続けていた期間があった。

酸素をヘリウムに作り変えることが可能なのかどうかは別として、それが水と化学反応を起こしてアルコールになってしまうという表題作。相変わらずの狂気的なスピード感で描かれており、今、読み直しても圧倒されるばかり。多分、当時、このスピード感にやられてすっかりはまってしまったのじゃないかと思う。それでいてちゃんとヲチを用意しているのだからたまらない。

そして今回、改めて読み直してみて思うに、この作品集には以後の筒井作品のモチーフとなっている物が多い。「底流」で登場するテレパスと一般人のやり取りなどは、いわゆる後の「七瀬三部作」に引き継がれてゆく構図だと思う。勿論、今作品では一般人が逆に悪意を徹底的にテレパスに送りつけるという内容で、この一般人の罵詈雑言のスタイルも以後の作品に引き継がれていると思う。

それにしても30年以上経過して読み直すとほとんど忘れているのはショックかも。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2013-11-05 12:28 | Book