建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
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真昼の暗黒

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1956年公開、日本映画、監督 今井正

これもまたずいぶん古い映画で、こういうのを観るくらいなら「座頭市」を観たいのだが、わざわざ頼みもしないのに貸出してくれた友人の為にも観る。それにしても冒頭から「笠岡」とか「浅口」という地名が出てくるのには驚かされる。いや、驚かされたからこそ最後まで見通すことが出来たのだが、余り救いのない内容なので鑑賞後の爽快感は皆無。

単独で犯罪を行った犯人が、警察の複数での犯罪というストーリーに合わせて、自己の罪を軽くする為に関係の無い四人の友人を共犯者に仕立てた冤罪事件。巻き込まれた四人の友人達への容赦の無い暴力による取り調べ、矛盾が出る度に刻々と供述が変化する犯人、それを立証すること無く採用する裁判所。60年前の日本では恐ろしく人権が守られていないのが良く理解できる。

1951年に実際にあった八海事件をベースにした正木ひろし著のベストセラー「裁判官-人の命は権力で奪えるものか」をベースに映画化されたもの。映画公開当時はまだ審理中だったため、最高裁より映画プロデューザーへ圧力があったというのは有名な話しらしい。映画ラストでの「まだ最高裁があるんだ!」というセリフは当時、流行語になったそうだ。
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by agharta_u_design | 2013-05-20 17:52 | Movie