建築デザインと日々徒然


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豊島美術館@香川

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設計:西沢立衛

内藤礼氏による「母型」という床面を滴る水滴の作品が展示されているだけの美術館で、外形は水滴をモチーフにした流動的なアールで構成され、大きく穿たれた円形の開口部から時刻の移り変わり、四季の流れを内部に取り込む構造となっている。瀬戸内国際芸術祭が開催中であった2010年10月17日に開館、作品を愉しむためにはこの期間は絶対に避けるべき。

入館前に下らないレクチャーを受けなきゃならないのは激しく興冷め、基本的にこういう作品は自分が空間を体感することが重要。と言いつつも床面の至る所で水滴が離合集散しているので要注意。展示されている水滴も抽象的で意味不明ならそれを内包する空間も抽象的で意味不明。それでもその空間はコンクリートという無機質で作られているにかかわらずどこまでも優しく有機的な存在感を秘めているのには思わず涙が出た。

それにしても一体どうやって型枠を組んだのか想像がつかなかったが、新建築2011年1月号 WEB連動企画で明らかとなり驚いた。型枠を組むのではなく盛られた土の上に配筋してコンクリートを打設するとは!これもまさにコロンブスの卵。まぁ、その御蔭でコンクリートの打ち上がりはお世辞にも褒められたものではないが、それを超えた存在感を内包しているのには間違い無し。
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by agharta_u_design | 2013-03-27 13:26 | 建築鑑賞