人気ブログランキング | 話題のタグを見る

建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

秋の山の幸

秋の山の幸_b0159567_1144153.jpg
零余子飯(むかごめし)
つい2,3年前ぐらいにどこかで初めて零余子を食べたことがあり、それ以来、一度じっくり食べてみたいと思い続けていた。最近ではスーパーで見かけることもたまにあるのだが、いつ採れたものか判らないし余りお手頃な値段じゃないので敬遠していた。それが偶然、前日に採取されたものが結構お安く手に入ってしまったのだから憧れの零余子飯にすることに。
通常の水量を張ったジャーに酒、塩を少々、それに出汁昆布を1枚入れて炊きあげるだけ。これがなんとも言えずに美味い、ほっこりとした零余子のほの甘さが口中に広がる。これは初めて食べる美味しさで、こういうものが美味しく食べられるというのは日本人に生まれて本当に良かったと思う。ちなみに残った零余子は塩茹でにしようかと思ったが、それでは芸がないのでバターと醤油でソテーしておろしたてのブラックパッパーを振り掛けて食べた。勿論、予想以上の美味さでウィスキーが止まらないほど。

なめこ汁
こちらは当日の朝採れのものが手に入った。それも普段見かけるものよりはかなりサイズが大きく、2~3倍は確実に大きい。なんだか少し気持ち悪いような気もしたが取り敢えず味噌汁を作ることに。なめこの味、風味を損なわない為に出汁は昆布のみ。
一口啜って正直驚いた。今までなめこはつるりとした食感を楽しむものだけのものだと思っていたが、きのこらしい風味と味が備わっているというのは初めて知った。原木栽培されたものでも朝採れのものだとここまで美味しいのか、それともサイズの大きさが味、香りを強くしているのか。どちらにしても以前、採り立ての椎茸を食べた時と同じくらいのショックを覚えた。こうなると一度、天然の物を食べてみたいという衝動にかられる。

ちなみに零余子は山芋のものをそう称するのだと思っていたが、他の植物のものでも零余子と呼ばれるらしい。葉が変形してなるものを鱗芽、茎が変形してなるものを肉芽と分けられており、山芋は後者の肉芽と分類されるものだそうだ。まぁ、美味しけりゃそんなことはどうでもいいのだが。
by agharta_u_design | 2012-11-15 12:12 | 食物