仁義なき戦い 頂上作戦
2012年 05月 31日
'74年1月15日公開、日本映画、主演 菅原文太、監督 深作欣二
PC、iPhone、iPadで視聴可能ということで取り敢えず「hulu」に登録してみた。海外映画を字幕で観るのはさすがに辛いだろうということで、登録されている日本映画を調べてみるもやたら古いものばかり、近年ものだとB級作品が多くて。(^_^;) その中で食指を動かされたのが深作欣二監督の「仁義なき戦い」、しかし、これもシリーズ全編揃っていないというのはなんとかならんのか。(^_^;)
昭和38~39年の高度経済成長を続ける時代を背景に暴力集団間の抗争、それに対する市民社会やマスメディアの非難、呼応した警察による暴力団壊滅運動などの非暴力団側との対立軸として表されている。またやくざの歴史における第二次広島抗争がどのように終焉したかが納められている。色々な立場の人間が絡んでいるが終始暴力団員が中心に描かれている。
公開された当時は興味はなかったので知るよしも無いが、今、こうやって観るとなかなか面白い。勿論、ヤクザを肯定的に捉えている訳ではないが、人の生き様としてはなかなか見応えがあって良かった。手持ちカメラで撮影された街頭シーンなんかは、その手ぶれが画面に躍動感を与えている。台詞もなかなか格好良くて菅原分太演じる広能の「広島の喧嘩いうたらトルかトラれるかの二つしかありゃぁせんので」なんてのにはグッと来てしまった。