家で死ぬということ
2012年 04月 30日
NHK 土曜ドラマスペシャル 3月25日放送
「サラリーマン金太郎」「特命係長 只野仁」などが余り好きじゃない私は、正直、高橋克典が主役ということで観るかどうか決めかねていた。それでもなんとか観てみようという気になったのは渡辺美佐子が義母役演じること。これなら余りに軽い雰囲気になることは無いだろうし、渡辺美佐子の演技に高橋克典が浮いてしまうのはそれはそれで対比として面白いと思ったから。(。。)☆\バキ
会社で出世コースから外された主人公が店の経営に忙しい妻に代わり、「先祖代々守り続けてきた家で死にたい」と願う義母の面倒を見始める。馴れない田舎暮らし、人付き合いに戸惑いながらも徐々に田舎に溶け込み、近所の方々の力を借りながらなんとか生活を始める。そんな生活を通して「一人暮らしでの在宅死など難しい」と思っていた主人公の気持ちが徐々に変わり始める。雪の岐阜県白川村を舞台にした一冬の物語。
高橋克典、なかなかいい役者さんなので驚いてしまった。冴えない中年サラリーマン役もそつなくこなし、「在宅死」に思い悩む姿もなかなか絵になっていた。結果、予想外に素晴らしい内容のドラマとなっており、視聴者にも「どういう死に方が幸せなのだろう」と考えさせてくれるのに余りあるものがあった。最近、どうでもいい連ドラを垂れ流している民放とは違い、さすがNHKと思わされてしまった。いや、これはただ単に私が既にそういうお年頃になったということなのか。(;´д⊂