建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
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日本キリスト教団笠岡教会

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設計:浅野富平・小林芳太郎

昭和30年代の子どもの頃に笠岡駅前界隈で遊んで過ごした人間にはある意味象徴的に心象風景に焼き付いている建物ではないだろうか。まだ区画整理も始まっていない雑然とした路地にひしめく鄙びた民家、そこへなんの脈絡もなくキリスト教会が存在しているのだからある種異様な光景であったはず。まぁ、異様な光景は区画整理が済んだ今でもつきまとうか。

建物は木造二階建ての切妻瓦葺、外装は白漆喰塗り仕上げ、破風、軒、胴に見られる数段に厚く塗り上げた左官手法、擬隅石や正面の飾り迫縁を持った壁と庇、鎧戸を付けた窓と典型的な明治擬洋風建築。この様式は伝統的な和風建築技法をベースにしながら、西欧に由来するデザインを消化吸収した独自の造形であり、日本の近代化をよく物語る存在と言える。ちなみに正規の建築教育を受けた建築家が設計したものは除かれる。

それにしても設計者とされる浅野富平氏に関しての建築絡みの資料は皆無。まぁ、この時代に系統立てた建築教育が有ったとも思えないし、思えないからこそどこでこういう洋風のデザインを学んだのか気になる。片田舎の岡山の更なる片田舎の笠岡で参考になるような物件、またそれを教えてくれる人が当時いたとはどうしても思えない。ひょっとしてこれは建築デザインのミッシング・リンクなのか?(。。)☆\バキ
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by agharta_u_design | 2012-03-20 12:20 | 建築鑑賞