味処 栄清丸@笠岡
2012年 02月 14日
2月のおあそび 寒鰆の昆布締め
時代小説「みをつくし料理帖」で料理勝負の一品として紹介されていた寒鰆の昆布締め、美味しいとは思うけど食べたこともない物を人様に勧める訳にはいかない。それで昨年末に「魚庄」で作って頂いたのは以前のblogの通り。その美味しさを確認出来たので栄清丸の2月のおあそびに推挙、それを受けてどんなものを作り上げるかは店主氏へおまかせ。
出された物は昆布締めした寒鰆の刺身、焼き霜、昆布巻。適度に水分が抜けてほどよく締まった脂ののった身に、昆布の香りと旨味が乗り移っているのだから不味い訳がない。焼き霜はそれに更に皮目の香ばしさがプラスされるんだからどうしようもないわ、日本酒がすすんでしまう。予想外だったのが昆布巻、鰆の身の柔らかさに反して昆布と芯にされている胡瓜が歯に触るような気がしたが、むしろその歯触りの対比が愉しかった。これはかなり小さめのサイズに工夫されていたからであろう。
そして廃物利用といういうことでもないが、昆布締めに使用された昆布を火に掛け、その昆布の上で牡蛎に火を通して貰い、塩だけで食べてみる・・・うっ、うっまぁ~!これも昆布の香りと旨味が牡蛎に乗り移り、さほど牡蛎の好きじゃない私でも思わず唸ってしまうほど。それならと店主氏から牡蛎も昆布締めしてほどよく水分を抜いて、昆布の上で焼きましょうとご提案を頂く。いや、これは確実に美味いはず、楽しみじゃ!(^_^)
ちゅうことで、次回のお遊びは3月23日(金)、「牡蛎の昆布締め焼き&子持ちはぜのたいたん」に決定。要予約ですのでお気を付け下さい。m(_ _)m