Chaki W-3
2012年 01月 28日

有限会社チャキ、70年代中期頃、定価 50,000円
関西ブルースの雄、憂歌団がデビュー当時にこのchakiのピックギターを使用していたのは余りにも有名。そして当時からGibosnのアコギのコピー・モデルとしてもかなりの評価を得ていたように思う、というかGibosnタイプのアコギを製作するまともなところが余りなかった。百瀬氏が参加するBunnyが登場するのはまだまだあとの話。ちなみに現在、chakiではアコギの製作を行っていない。
友人が入手したこのW-3、トップはスプルース単板、サイド&バックはローズウッド合板。調べてみると'70年前後のモデルはハカランダ合板が使われているようなので、推測するに'70年代中期以降の製品だと思う。評判の通り実に鳴りの良いボディーでサウンドも歯切れ良くていかにもGibson的。と言ってもノーマル・ブリッジのGibsonは弾いたことがないので断言は出来ないのだが。(^_^;)
手元にS.yairiの'73年YD-304、'74年のYD-305があるのだが、やはりこの当時の国産ギターの技術的な水準の高さにつくづく感心する。トップの歪みもなければ、塗り込みピックガードの収縮による割れも一切無い。まぁ、多少はネックにダメージがあるだろうけどブリッジの調整で対応出来る範囲なので問題なしだろう。しかし、当時の定価を上回るプレミアが付いているのには納得いかない。(^_^;)