グランドプリンスホテル京都
2011年 09月 26日
設計:村野藤吾+村野・森建築事務所
旧宝ヶ池プリンスホテル。村野藤吾氏としては’78年 ザ・プリンス箱根、'82年 グランド・プリンス・ホテル新高輪に次ぐ'86年の設計。その他にもザ・プリンス パークタワー東京、グランドプリンスホテル赤坂、大津プリンスホテルを丹下健三氏、グランドプリンスホテル広島を池原義郎氏、ザ・プリンス軽井沢を清家清氏が設計と錚々たるメンバーに溜息が出てしまう。
建設計画当時、周辺の景観への影響を懸念した市民団体などからの反対運動を考慮し、周囲にはホテル全体を取り囲む様に植栽が行われた。また開業当初、「宝ヶ池」が名称に用いられていたのは、西武グループとは無関係の「京都プリンスホテル」がかつて存在したため。'07年4月1日より名称を「グランドプリンスホテル京都」と改称して運営されている。
某団体の会議が向かいの京都国際会館で開催されている期間、こちらのホテルがその某団体のヘッド・クウォーターとして利用されていた。その関係でちょくちょく出入りをしていたのだが、空間構成&デティール共に素晴らしい出来なのは当然だが、ホテルの押しつけがましくないサービスの良さに驚かされた。兵隊1号として下働きをしていたのでこちらに宿泊する機会が無かったのが残念。
グランドプリンスホテル京都(旧宝ヶ池プリンスホテル)
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
所在地:京都府京都市左京区宝ヶ池
用途:宿泊施設
竣工:1986年
延床面積:37,114m2