しまねバーチャルミュージアム メテオプラザ
2011年 06月 03日
設計・設計監理 高松伸+高松伸建築設計事務所
高松伸氏が島根県仁摩町出身(仁摩サンドミュージアム)ということもあるのか、'90年代には山陰方面に氏の作品がパタパタと出来上がってしまったのは驚いた。それもどの作品もそれまでの氏が手がけていたものとは明らかに規模が大きくなっているし、またポストモダン的なデザイン手法からサッシュやコンクリート打ち放しを多用するものに移行した。この辺は賛否の分かれるところだろうが、個人的にはあまり気にならない。
メテオプラザはフェリーターミナルを併設したアミューズメント施設という内容。'92年に美保関の民家に落下した隕石を展示するメテオミュージアム、海温水プール、リラックスルーム等を備えている。また内部は外観の派手さとは裏腹にかなりシンプルでコンクリート打ち放しが多用されていたりする。デザイン的にはともかく空間構成という点ではあまり見るところは少ない。
Wikiで氏の略歴を調べてみると、'97年に49歳という若さで京大大学院の教授になられているのに驚くが、'80年代初頭、大阪芸大建築学科の講師をされていたという書き込みが無いのにも驚く。氏としては余り人様に知られたくない経歴なのだろうか・・・(;´д⊂ 直接、氏の講義で薫陶を受けた者としては少々寂しいが、今となってはどんな薫陶を受けたのか思い出せない自分がもっと寂しい。(。。)☆\バキ
メテオプラザ
所在地:島根県八束郡美保関町大字七類
用途:ターミナル併設商業施設
竣工:1995年12月
構造:鉄骨造、鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造
規模:地上4階