Martin OO-17('03年製)
2011年 05月 12日
有山じゅんじ氏に憧れて入手
本当はOO-17 SO!という奴が欲しいと念じていたのだが、神様による巡り合わせはこちらの方だった。当初、この二つの違いはポジション・マークの違いだけだと思っていたが、SO!は指板&ブリッジが黒檀、ノーマルの物はミカルタという化学素材とのこと。機会があってSO!を弾かせて頂いたのだが、私程度の弾き手ではその違いを浮き彫りにすることが出来なかった。結果、まぁ、これでえっか!と現在は満足している。(^_^;)
しかし、このOO-17というモデルがMartin社にとってどういう位置づけなのか良く判らない。レギュラー・ラインで生産されているのは間違いないのだが、生産期間は過去に4度のみで生産本数もまちまち。直近が'02~'05年ということらしいが、こちらは正確な情報がMartin社としても公表されていない模様。下記は生産年、生産本数。
1908年~1917年 54本
1930年~1960年 13,360本
1982年~1988年 47本(カスタムオーダーのみ)
2003年~2005年 不明
しかし、こうやって見ると明らかに絶対的な生産本数が少ないので、中古市場も高騰しても良さそうな気がするのだが、残念ながら全然高騰していない。やはり人気がないのか。(;´д⊂ それでも中古市場で'80年代、'00年代のOO-17を見かけることは皆無。マイノリティーなファンが入手して手放さないというのが現状なのかも知れない。個人的にはルックスもコロコロとした音色もかなり好み。
さて、現在も生産販売されている同じマホガニー製の15シリーズとの違いは、表面の塗装がサテン・フィニッシュとグロス・フィニッシュ、トップ・ブレーシングがノンスキャロップとスキャロップということぐらいか。まぁ、それ以外でも微妙にブレーシングの配置を換えて15シリーズと17シリーズの音の棲み分けはされている物と予想する。ちなみに15シリーズ、昨今のマホガニー不足の煽りを受けて素材がサペリというマホガニーに良く似たものに変更されている。また全モデルともネック材がセレクト・ハード・ウッドというなんの樹種かさえ判らない状況となっているのでご注意を。(^_^;)