人気ブログランキング |

建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30

住宅のお値段

b0159567_1941389.jpg
建築費用を「25.5万/坪」と大々的に打ち出してTVCM等で有名な新興住宅メーカー、本当にそんな金額で建てられるのだろうかと常々疑問を感じておりました。あれこれ調べてみると確かに「25.5万/坪」で建築出来るプランが用意されていますが、所謂大手ハウスメーカーが建築基準法に準じた延べ床面積で計算されているのに対して、こちらは施工床面積を採用していました。施工床面積というのは建物自体の延べ床面積に玄関ポーチとかバルコニー等の面積を足したものです。大手が採用している延べ床面積に換算すれば、大小の微妙な違いはあるでしょうが大体15%増しぐらいにはなるはず。この時点で25.5万x1.15%=29.3万ということになります。
また、大手の坪単価には電気、水道等の宅内への引き込み工事も含まれていますが、こちらは別途になっており「付帯工事」としてで約120万が必要。また「建築費+付帯工事費」の13%が諸経費として計上されるようです。ちなみに35坪の住宅で計算してみると、「((29.3万x35坪)+120万)x1.13=1,294万」となり坪単価は36.9万となります。
確かに36.9万は安いと思いますが、実際には基本プランの間取り変更、トイレや食洗機等のオプションの追加で45~50万程度になっているというのが実情らしいです。

大手ハウスメーカーの坪単価はいくらかというと、住宅産業新聞のデータによると三井ホームの82.56万を筆頭にミサワホームの67.43万が下限で、各社の平均が74.73万ということです。新興住宅メーカーとの坪単価の差額約24万は、各種材料のグレードの違い、工法の違いだと思えばほぼ納得いく費用じゃないかと思います。

しかし、気になるのが大小問わずハウスメーカーの場合、営業の社員、住宅展示場の維持費、TVCM等の費用を賄う為に総工費の35%程度が経費となっています。これは見積り上には記載されていませんが、巧妙にその他の金額に上乗せされています。また、本来なら1級若しくは2級建築士が設計監理を行わなければならないよう義務付けられておりますが、これがちゃんと行われているのかどうかがはっきりしません。仮に行われているとしてもその建築士は多くの場合ハウスメーカーの社員、これではちゃんと中立に立った監理をして頂けるかどうか不安を感じてしまいます。

設計事務所に依頼したらどうでしょうか? 総工費の10%(最低200万)が一般的な住宅の設計・監理料の相場です。また多くの工務店、建築会社の経費も大体総工費の10%程度なので、この時点でハウスメーカーの35%よりも15%も多く住宅に費用を多くかけられることになります。また監理の方も施工から独立しておりますので、クライアント様の立場に立ったきめ細かい監理が行えます。このように「設計事務所+工務店 建築会社」で施工を依頼した場合でも木造なら55万/坪、鉄骨やRCでも75万/坪もあれば充分に建築可能です。残念なのは全てがクライアント様だけのオリジナルとなる為、完成するまで実物を体験して頂けないことでしょうか。

是非、複数のハウスメーカー選びの中に建築設計事務所という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか。
by agharta_u_design | 2011-01-01 10:00 | 設計事務所のご案内