お多津@笠岡
2010年 06月 08日
笠岡の老舗料理旅館「三洋旅館」がリニュアルを機に1階に設けたお食事処
炊き合わせ
実は長いこと高野豆腐が食べられなかったのだが、甘さが控えめで鰹出汁がぎゅっと効かされたここの物を食べてからは大丈夫になった。今回は高野豆腐の間に海老のしんじょを挟んで炊き上げられており、高野豆腐と海老の食感が面白い。かぼちゃ、里芋の味付け、炊き上げ具合も実に絶妙でしっとりした食感、素材の持つ優しい甘みがこの上なく美味しい。この辺りに老舗の料理旅館の実力を垣間見てしまう。
魚たいたん
瀬戸内の小魚シリーズ、小河豚とギギ。どちらも正式名称は知らないが、地元ではこれで通用している。(^_^;) どちらも旬に差し掛かった魚なので美味いことは間違い無し。ギギは小骨が多いので好き嫌いが分かれるだろうけど、脂の載った白身の優しい味と胆の濃厚さがたまらない。小河豚もよく身が締まっており、しっかりとした食感がいい。箸休めの筍が口の中をリセットしてくれる。
以前は、限定のラーメンの度に出掛けてこういう小鉢を楽しんでいたが、最近ではなかなか出掛ける機会が減ってしまっている。しかし、出掛けると相変わらずその料理の質の良さには感嘆してしまう。画像はないがこの日に振る舞われた限定の「牛骨ラーメン」、これも素晴らしいスープで感嘆するだけだった。
三洋旅館:http://sanyouryokan.com/