建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
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管理建築士講習

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1級建築士事務所には3年以上の設計監理業務の実務を持ち、且つ管理建築士講習を受講した1級建築士が専任で常駐しなければならない。

例の構造偽装事件以降、建築士法も建築基準法も意味もなく締め付けが厳しくなってしまい往生させられている。平成20年11月28日時点で1級建築士事務所で管理建築士として常駐している者は、所属事務所を移動しない限りは3年間の猶予が与えられていた。それを良いことに放置していたのだが、さすがに平成23年もこの時期になると焦りが出て受講に踏み切る。

従来は事務所協会、建築士会が主催する講習会に参加していたのだが、今回は初めて民間の講習会に参加してみた。講師はDVDの画面という潔さに驚くが、それ故、毎月定期的に開催されており参加しやすくなっているのを納得。それにしてもDVDの話を聞きながらテキストを目で追うことの味気なさはなんともはや。当然、質疑応答なんていうのもないんだからこれが本当に講習会と言えるのかどうか。

それにしても久し振りに電車で岡山へ移動したのだが、喫煙者にはなんともはや厳しい環境に。JR岡山駅は当然ながら会場となったファッションビルにも喫煙場所さえない凄まじさ。昼休憩に出掛けた際、西川緑道公園まで出掛ければさすがに喫煙場所ぐらいあるだろと思っていたらそれさえ無し。トイレで隠れて吸おうかと思ったが、最近のトイレは煙感知器なんてのが付いており、放火魔と間違われて警備員に捕まってたらシャレにならんので断念。ポケット灰皿は必需品なのを思い知らされた。
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by agharta_u_design | 2011-09-30 11:27 | 建築四方山話

釜揚げしらす

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魚庄@笠岡に仕入れて頂く。

しらすはカタクチイワシ、マイワシ、イカナゴ、ニシンなどの体に色素がなく白い稚魚の総称。マイワシのしらすは主に3月下旬から春先、カタクチイワシのしらすは主に夏から冬まで獲れる。特に秋のしらすは 「秋しらす」 と呼ばれ身が締まっていて みずみずしく美味しいらしい。
塩茹でして加工されるのだが水分含有量の違いで区別され、茹で上げ後水きり程度で製品となるものが釜揚げと呼ばれ85%前後の水分含有量となる。 50~60%程度に乾燥されたものがしらす干、25~35%程度まで乾燥させたものがちりめん、畳いわしという海苔を作るような方法でシラスを板状に乾燥させたものは水分含有量15%程度。

何かのテレビ番組で観た「釜揚げシラス」が美味しそうで美味しそうで・・・FaceBookの魚庄のウォールに無理は承知でそっと「釜揚げシラスが食べたい!」と投稿したら、、、なんと速攻で入手して頂けた。それにしても岡山近郊でしらす漁がされているという話は聞かないのでどういうものかと思っていたら、釜揚げ後冷凍状態でやってくる模様。そう思うとスーパーなんかでたまに見かける釜揚げしらすは賞味期限内とはいえ、いつから解凍して置かれているのか・・・ちと気になる。

ゆっくり時間を掛けて解凍したものを一口食べてみると、その余りにもふんわりとした食感にやられてしまった。塩味は少々きつめなのでポン酢や醤油は不要、焼海苔で包んで食べてみると焼海苔の香ばしさと釜揚げしらすのしっとりとした甘さが相乗効果となり日本酒がすすむ、すすむ。(笑) いや、こうやって食べてみると日本の冷凍技術の素晴らしさに感謝せずにはいられない。さて、のちほどFaceBookのウォールに「秋しらすが食べたい。」と投稿しておかなくては。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2011-09-28 11:56 | 食物

奥田元宋+小由女

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奥田元宋 「煌(こう)」 '91年製作 第23回日展
深い緑の空と水面の中に浮き上がるように輝く山が描かれていおり、新月に近い細い月の下、三角形の山が暖かみある赤の紅葉で煌々と輝き、対照的に濃い緑で表現された夜空と吸い込まれそうな深い緑で描かれた水面が、各々を引き立てている。ひとつひとつが印象的に描かれ、風景画の粋に納まらない幻想的な絵画となっている。写生に基づき自然に分け入った作品を制作しながらも、自然のままを写すだけではない画家の心象風景が描かれている。(奥田元宋・小由女美術館より転載)

奥田小由女 「漂う」 '73年製作 第5回日展
大阪府堺市出身。奥田元宋の妻。旧姓・川井小由女。ほどなく広島県に移る。1955年広島県日彰館高等学校卒業後、人形作家を志して上京。1966年光風会展入選、1967年新日展入選、日本現代工芸美術展入選。1972年日展特選、光風会会員となる。1977年杉浦非水記念賞受賞、1979年日展審査員、1983年光風会を退会、現代工芸美術家協会理事。1988年日展評議員、同文部大臣賞受賞。1990年日本芸術院賞受賞、1998年日本芸術院会員、2008年文化功労者。日展常務理事。(wikiより転載)

正直、抽象な彫刻というのは見方が判らない。(^_^;) ただ、各年代を通して見た中ではこの「漂う」の様な初期の「白のシリーズ」と総称される物が惹かれた。どの作品にも共通している風を受けて緩やかな動きを感じさせる優しいラインが見ていて心地よい。また着色されていないことにより見る者に無限のイメージを拡げさせる。レプリカでもいいから一度、手触りを確かめてみたい。
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by agharta_u_design | 2011-09-27 12:48 | 雑談
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設計:村野藤吾+村野・森建築事務所

旧宝ヶ池プリンスホテル。村野藤吾氏としては’78年 ザ・プリンス箱根、'82年 グランド・プリンス・ホテル新高輪に次ぐ'86年の設計。その他にもザ・プリンス パークタワー東京、グランドプリンスホテル赤坂、大津プリンスホテルを丹下健三氏、グランドプリンスホテル広島を池原義郎氏、ザ・プリンス軽井沢を清家清氏が設計と錚々たるメンバーに溜息が出てしまう。

建設計画当時、周辺の景観への影響を懸念した市民団体などからの反対運動を考慮し、周囲にはホテル全体を取り囲む様に植栽が行われた。また開業当初、「宝ヶ池」が名称に用いられていたのは、西武グループとは無関係の「京都プリンスホテル」がかつて存在したため。'07年4月1日より名称を「グランドプリンスホテル京都」と改称して運営されている。

某団体の会議が向かいの京都国際会館で開催されている期間、こちらのホテルがその某団体のヘッド・クウォーターとして利用されていた。その関係でちょくちょく出入りをしていたのだが、空間構成&デティール共に素晴らしい出来なのは当然だが、ホテルの押しつけがましくないサービスの良さに驚かされた。兵隊1号として下働きをしていたのでこちらに宿泊する機会が無かったのが残念。

グランドプリンスホテル京都(旧宝ヶ池プリンスホテル)
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
所在地:京都府京都市左京区宝ヶ池
用途:宿泊施設
竣工:1986年
延床面積:37,114m2
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by agharta_u_design | 2011-09-26 12:09 | 建築鑑賞

幸水+ニューピオーネ

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幸水
中国を原産とし中国や朝鮮半島、日本の中部地方以南に自生する野生種ヤマナシを基本種とする栽培品種群のこと。幸水は赤梨系の早生種で、和なし生産の34%を占める最も生産量の多い品種。梨は追熟しないというので早速食べて見たが、梨独特のペントザンやリグニンという成分による石細胞のしゃりしゃり感は堪能できたが甘みの薄さが気になった。まぁ、梨自体がそれほど強い独特の味を持っている訳ではないのだが。

ニューピオーネ
種が有る物が「ピオーネ」、種無しが「ニューピオーネ」と区別されているのは初めて知った。実際のところ種の無い方が食べ易いせいか、流通量としては「ニューピオーネ」の方が圧倒的に多いのじゃないかと思う。岡山県が生産量全国一位ということもあり、割とポピュラーな存在。強い甘みでありながら爽やかな酸味がありすっきりとした味が特徴で、大粒なのに身が詰まり果汁が豊富。正直、マスカットよりこちらの方が好み。

台風が二つも通過して朝晩は一気に肌寒くなってきた、フルーツの季節もそろそろ旬を終えようとしている。まぁ、温室等の技術水準の高度化により「時知らず」なフルーツも多くなっているのは喜ぶべきか、悲しむべきか。いや、値段が安く提供されれば喜ぶべきものだが、この時期に出回っているみかん、柿の値段には驚かされるばかり。旬の物は旬に頂くのが一番ということか。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2011-09-24 12:00 | スイーツ

桜田門外の変

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'10年10月16日公開 日本映画、主演 大沢たかお、監督 佐藤純彌

「武士の家計簿」のDVD冒頭の新作紹介を見て、配役の良さにこれは間違いない!と勇んでレンタル、視聴してみた。幕末の不安定な世情の中、水戸藩の門閥派が大老 井伊直弼を暗殺成功するまでのプロセスが表現されているのだと思っていたら、後半は井伊直弼暗殺後の暗殺を企てた水戸藩士たちが失意のうちに捕縛、自刃、潜伏逃亡する様が描かれており、1862年5月11日の関鉄之介の斬首で終わり。正直、余りにも救いのない映画で見ていて気分が悪い。(^_^;)

吉村昭の小説を元に茨城県の市民団体が主体となり地域振興と郷土愛を目的に実現した県民創世映画。茨城県全域でロケが行われ、約2億5000万円の巨大オープンセットも組まれたらしい。また「サムライ・シネマキャンペーン」と題し、「十三人の刺客」「雷桜」「武士の家計簿」「最後の忠臣蔵』」併せて'10年公開の時代劇映画5作共同のキャンペーンも行われた。「ぴあ」初日満足度ランキングでは第4位になるなど好評価されているようだが、やはり私の感覚とはかなり乖離している。(;´д⊂

ストーリーは最後まで水戸藩門閥派の視点で描かれているが、「桜田門外の変」「大政奉還」をキーワードでググってみると、歴史に疎い私でも色々な思惑が重層していたことが容易に判る。それらを元に自身の歴史観を構成出来るほどの知性がないのが悲しいばかりだが、勝てば官軍、勝者の歴史観だけが後世に史実として受け継がれていくのには疑問と不安を感じる。まぁ、こう思うだけでも観た価値はあったのかも知れない。(。。)☆\バキ
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by agharta_u_design | 2011-09-23 12:38 | Movie

国立京都国際会館@京都

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今の今まで「京都国際会議場」が正式名称だと思っていた。(^_^;)

東京国立劇場、最高裁判所、そしてこの国立京都国際会館が、戦後、国が主催となった三大コンペといわれている。それまでの公共建築は宮廷様式のデザインが定番だったが、「戦後日本というものをいかに表現しうるのか?」という時代背景の中で、キーワードとして「日本的デザインの現代化」というアイディアが議論の中心になった。コンペ応募数は195点、結局は大谷幸夫氏に決まったが、上位には菊竹清訓や芦原義信も残っていた。

デザイン上の特徴としては、日本古来の合掌造りをモチーフとしながら現代的建築様式の融合といったところか。防火シャッターも合掌に組まれたRC柱に併せて斜めに開閉する。またRC造ながら打ち放しとせず、表面を小叩きに仕上げているのも「和」の表現の一環だと思われる。付属施設として池と木々からなる日本庭園があり、現代的建造物との対比を演出するとともに、隣接する宝が池への導線上に位置づけられている。

縁があってある時期5年間、毎年明けに出掛けていた。積雪は無かったもののそれでも小雪が舞う強烈な寒さが未だに体に染みこんでいる。また、'97年に第3回気候変動枠組条約締約国会議を機に地下鉄開通したので、京都駅からの移動が随分楽になったのを思い出した。また出掛ける機会があるのなら、今度は晩秋ぐらいにお邪魔して大原辺りでゆっくり熱燗を飲みたいと思うのはちとジジ臭いか。(笑)

国立京都国際会館
設計:大谷幸夫+大谷研究室
用途:会議場、展示施設、宴会場、多目的施設
竣工:1966年、1985年、1998年
延床面積:45,764m²
所在地:京都市左京区岩倉南大鷺町422番地
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by agharta_u_design | 2011-09-22 12:44 | 建築鑑賞

9月 目黒の秋刀魚祭

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'11年9月16日(金) 味処 栄清丸@笠岡

以前にも一度、バンドのメンバー用にご用意して頂いたことがあるのだが、今回はバンドには関係なく希望者限定ということでご用意をお願い頂いた。ただ単に新秋刀魚を焼くだけでは面白くも何ともないので、落語「目黒の秋刀魚」をお題に、茶屋の店主が品川から目黒まで歩いて秋刀魚を持ち帰った所要時間約四時間に因んで、こちらも常温で塩をして約四時間ねかせて頂いた。

ほどよく焦げ目が付いてパリッと張りのある皮、箸を入れると皮を破って身より先に滲み出てくる脂は食べなくてもその美味しさが判るというもの。たっぷりの脂を孕んだ身はしっとりとふくよかで見た目通りに実に美味い。箸休めのおからも実に柔らかい味付けで日本酒がすすんで仕方ないほど。またつみれ汁が絶品で、生姜の効いたつみれもさることながら、その汁の出汁がやはり美味い。昆布と鰹までは判ったが鱧まで出汁に使っていたのは後から聞いて合点。

しかし、余りの美味しさについつい酒がすすみ過ぎてしまい、完食する前にヨイヨイ1号となってしまったのはお恥ずかしい限り。(^_^;) いや、魚が美味しけりゃ、出される日本酒も店主氏自慢の品揃えでどれも美味しい、こりゃ飲み過ぎない方がおかしいというもの。(。。)☆\バキ 次回10月は「塩鯖&煮鯖祭」ということなので、これまた飲み過ぎないように気を付けねば。
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by agharta_u_design | 2011-09-20 12:33 | 食物

安政五年の大脱走

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五十嵐 貴久 著、'05年4月発売、幻冬舎刊

初めて読む作者なのでちょっとググってみた。'02年「リカ」で第2回ホラーサスペンス大賞を受賞してデビューした割りには、「1985年の奇跡」「2005年のロケットボーイズ」では青春物、「交渉人(TV朝日の米倉涼子主演の物とは別)」「TVJ」では現代の事件を描いたサスペンス、「安政五年の大脱走」「相棒(TV朝日の水谷豊主演の物とは別)」は時代小説と結構ジャンルはばらばら、というか多彩というか、ある意味、宮部みゆき的かも。

安政五年、時の権力者大老井伊直弼は、20年以上も前に見初めた女性を当時と同じ姿のままで見かけた。調べてみると見初めた女性の娘で南津和野藩の姫 美雪だと判明。側室として迎えようとするが断られてしまい、意趣返しで南津和野藩の藩士51人と美雪を断崖絶壁、難攻不落のとある山頂へと幽閉してしまう。
そして一ヶ月以内に美雪が井伊直弼の申し出を受け入れれば51人は釈放するが、断れば皆殺しにすると迫る。四方を囲まれた完全に脱出不可能な環境ながら姫を守るという気力に支えられ藩士達は、地上からは逃げられないなら穴を堀り地下から脱走しようと試み始める。

誰もが思う通り'63年に公開されたアメリカ映画「大脱走」をモチーフにしているんじゃないかと思いながら読み進めてしまった。まぁ、脱走する手法は同じだが、そこに至るまでのお膳立ては全然違うので時代小説としてはなかなか愉しく読めてしまった。ラスト近くで完成間近の地下坑が発見されてしまいどうなるのかと心配したが、なんともお気楽なラストを迎えるのはアホらしくもあり微笑ましくもあり。映画もそうだが小説もこういう笑えたり、爽快感を感じさせてくれるものがいい。
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by agharta_u_design | 2011-09-19 11:30 | Book

おひさま

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NHKで放送されている「連続テレビ小説」の第84シリーズで、'11年4月4日から10月1日までの全156回を予定。

朝、出掛ける用意をしながら見るとは無しに見ること既に5ヶ月を過ぎ、あと2週間もすれば終わってしまう。季節的にも早春から早秋までの半年間、よく付き合ってものだと思うが、ライフスタイルにそういうクセが付いてしまうと割と苦にならないことが判明。(^_^;)
また、内容もさることながら随所に現れる建物の建具やロゴ・デザインが秀逸なのに感心した。この時期の日本の最新建築はアール・ヌーヴォーやそれに続くアール・デコ様式を取り入れているのだが、一般の民家や駄菓子屋にまで浸透していたかどうかは不明。それでも村上堂の「あめ」、丸庵のロゴはなかなか秀逸で素晴らしいと思う。

実際、公共建築物や政財界のトップの方々の私邸なんかではアール・ヌーヴォーやアール・デコ様式取り入れた物が多かったのは、ちょっとググればいくらでもヒットする。木造建築だけに絞っても福岡県北九州市の旧松本邸伊予鉄道三津駅旧駅舎などが出てくるので、現存しない物まで含めると結構な数が存在していたのかも知れない。それらをモチーフにして町方の大工や左官屋が民家にデザインを取り入れていっただろうことは予想に難しくない。

アール・ヌーヴォーは19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパを中心にした芸術運動で、花や植物などの有機的なモチーフや自由曲線の組み合わせによる従来の様式に囚われない装飾性や、鉄やガラスといった当時の新素材の利用などが特徴。その後、1910年代半ばから1930年代にかけてアール・デコに移行し、幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴を持つ。
1960年代のアメリカでアール・ヌーヴォーのリバイバルが起こって以降、その豊かな装飾性、個性的な造形の再評価が進んでおり、新古典主義とモダニズムの架け橋と考えられるようになった。ブリュッセルやリガ歴史地区のアール・ヌーヴォー建築群は世界遺産に指定されている。

どちらにしてもここまでのセットを作り上げたNHKスタッフの見事さには敬服するばかりだ。
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by agharta_u_design | 2011-09-18 13:09 | 建築四方山話