建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
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カテゴリ:建築四方山話( 77 )

白壁の町並み@笠岡

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昔ながらの装い

JR笠岡駅東側の線路沿いの一角、今でも昔ながらの白壁が残されている。当時も現在も歯抜けのような形で残されているが、これもいつまで現在の姿を留めているのか心配になったので撮影保存。どうやら今でも個人宅として利用されている模様だが、住むための建物としてはこのままだと不便だろうし快適さも期待できないだろう。リノベーションするにしても耐震補強なんてことまで言い出すと現実的じゃ無くなる。

せめてこの100M程度の通り全てが白壁の作りで統一されていれば観光のセールスポイントにでもなるのだろうけど、もともと歯抜けの所をわざわざ白壁の建物を建てるとでっち上げになってしまいアウト!(^_^;) 残るは一塊づつ多目的ホールやカフェ的な利用なら有り得るだろうけど、オーナーからの了解を得るのもまた大変そうで現実的ではないか。

今更ながら笠岡の当時の中心市街地には素敵な建物がかなり有ったのだと思わされる。そういえば伏越に岡部医院なんていう擬洋風建築が有ったはずだが、それも既に更地になっている。火事になって更地にされたという話もきいたことがあるようなきがするけど、それが本当なのかどうなのか確認するすべは無し。
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by agharta_u_design | 2013-11-15 14:38 | 建築四方山話

13年改正耐震改修促進法

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(画像と本文内容は関係なし)

建築物の耐震化を加速するための施策強化は喫緊の課題

特に最近またこの法律が騒がれ始めたのはそろそえろ施行時期が近づいてきたからだろうか。特に「耐震診断の義務化、診断結果の公表」というのは、公共機関より民間の旅館、店舗等に与える影響は大きいと思う。地震の危険がこれだけ騒がれている昨今、耐震性能不適格のホテルや旅館に泊まりたいとは思わないだろうし、そんなデパートにショッピングに出掛けるのも少々気が引ける。こうなると業界に与えるダメージは小さくないと思う。

だからといって耐震性能不的確な建物や耐震診断さえ受けていないような建物に知らずに泊まったり、出掛けたりするのはもっと恐ろしい。それこそ以前、福山で火災を起こしたホテルのような事故には巻き込まれたくないというのが普通の感覚だろう。しかし、耐震診断も耐震補強もタダじゃない、むしろかなり高額となるため業界としてもすぐには対応出来ない厳しい現実があるのも事実。

その為にも国からの緊急支援として耐震診断費用の1/2が、また、耐震改修工事等では1/3、2/5の補助を受られるようになっている。しかし、残りの費用を調達しなければならないという厳しい現実は依然と残る。そう考えると国としては旧耐震法での不特定多数が利用する特殊建築物の淘汰を目論んでいるのじゃないかと勘ぐりたくなるが、それでも事故が起きた時のことを考えれば反論出来なくなる。
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by agharta_u_design | 2013-10-23 13:09 | 建築四方山話

玉島阿賀崎

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西爽亭を探して。

ルネスホール@岡山、アイビースクウェアー@倉敷ともども県南で歴史的再生に成功しているという西爽亭、ご近所の玉島にあるのは知っていたが、近いとなかなか出掛けられないのはいつものこと。意を決して出掛けることにしたが、これまたいつものように行けば判るだろうという甘い判断が災いしたのか幸いしたのか。何となく土地勘のある里見川と溜川に挟まれたエリアにあると決めつけていた。

しかし、TVや映画でもお馴染みの通町商店界隈や銀座商店街界隈をいくら車でうろうろしてもそれらしい建物は見付からない。探す所さえ無くなったので意を決して里見川の西側エリア、いわゆる阿賀崎地区に移動して驚いた。里見川から一本入った通りは昔の面影を残した町並みがずらり。しかし、車を止めて散策するには余りにも近所迷惑ということで断念。写真を二枚だけ撮影して後に。

それにしてもこれだけの町並みが残っているというの感動すら覚えるが、ここに住む人はかなりの苦労を強いられているだろうとも思う。後背地に山の崖が控えているところもあるので、災害に巻き込まれないともいえない。保存地区にするにも一部歯抜けになっている場所もあるので難しいだろうし。鞆の町並みと同様で私のような部外者には窺い知れない部分は多いのだろうと想像する。

ちなみに西爽亭、惜しい所までは近づけたのだが、辿り着けなかった。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2013-10-03 13:05 | 建築四方山話

某所税務署

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耐震補強工事

駐車場にプレハブが建て始められた時には年数的にいっても建て替えだろうと思っていたが、どうやら耐震補強工事だった模様。暫くしてからニュースや新聞で災害復興資金が被災地ではなく省庁の建て替えや耐震補強に回されている事実が判明して笑ったのを思い出した。憶測だけどここもタイミング的にはその可能性が高いのかな。(^_^;)

実際30年以上経過していると思うので、耐震的な構造上の問題もさることながら設備関係の問題も大きいと思う。それを考えればここまで解体しなければならないのも理解できるが、しかし、ここまでするのなら建て替えのほうが良かったのじゃないかと思ってしまう。確かに「建て替え」というよりは「耐震補強」と言う方が聞こえが良いのは判らないでもないが。

ご多分に漏れず今や当たり前の「バリアフリー」が導入される模様で、鉄骨でエレベーターらしきものが増築されているのが見て取れる。設置される位置的に耐震的には余り好ましくなさそうだが、まぁ、その辺はエキスパンションジョイント等で上手く替しているのであろう。既に工事を始めて半年近く掛かるが、この様子だとまだまだ掛かりそうな模様。出来上がりを見守りたい。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2013-09-06 12:19 | 建築四方山話

よみがえる建築遺産

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中国地方総合研究センター編集 ¥1,800

Face Bookで先輩が紹介されていたのがツボにはまって、内容も確認せずにamazonに発注したもの。なんとなく中国地方のレトロ建築の「写真集」と思い込んでいたが、レトロ建築をリニューアルしてどのようにして現代へと再生したかという内容。そりゃそうだ、建築の写真集が1,800円なんて安いわけはないし、タイトルの「よみがえる」で気が付けよという話。それでも仕事柄興味のない話ではないのは不幸中の幸いか。(^_^;)

中国五県の「再生されたレトロ建築物」が紹介されているのだが、岡山県からは「倉敷アイビースクエア」「ルネスホール」「犬島精錬所美術館」「西爽亭」が紹介されている。どれも有名なのだが「犬島精錬所美術館」は遠い、「西爽亭」は逆に近すぎて行けてないのが現状。(^_^;) 今度、七生へ蕎麦を食べに出掛けたら必ず寄ることにしよう。

それにしても最近じゃ現代技術の粋を集めたような最新の建築より、こういう近代の木造も含めた建築物が妙に気持ちにフィットする。特に昭和初期の民家に見られる数寄屋とも違った庶民の中で育まれた独特のデザインが気になってしょうがない。現代でも再生は可能だろうが、一体どんな見積が上がってくるのか想像しただけで恐ろしい。やはりRCの方が精神衛生の良いかもしれない。(^_^;)
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by agharta_u_design | 2013-09-03 15:58 | 建築四方山話

希望の壁

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発案:安藤忠雄氏

「希望の壁」は高さ9m、長さ78mに及ぶ巨大な緑の壁で、「環境都市大阪」の実現を目指して進める緑化プロジェクト。開花時期の異なる草木を計画的に配置することによって、四季に応じて表情が変わる斬新な巨大緑化モニュメントとなる。「新梅田シティ」を管理している積水ハウスが賛同して創出するもので、「梅田スカイビル」の足元に広がる約8,000平米の「新・里山」や新梅田シティ中心部に位置する「中自然」とつながり、大阪の街に緑あふれる快適な癒しの空間が9月には完成予定。

これに対して「梅田スカイビル」の庭園を設計した造園作家が著作権侵害で申し立てたから、さぁ大変。(^_^;) なんでも造園作家側の言い分は、「庭園は一体のデザインとして設計し、著作物にあたる」、「壁によって日照条件が悪くなり、庭園の植物は育たなくなる。市民が快適に過ごす権利が侵害される」と主張されており、これだけ読むと確かに筋が通っているような気がする。しかし、そのどちらも管理している積水ハウスが「庭園はすでに大幅にリニューアルしており、吉村氏が著作権を主張する立場にはない」と反論しているのが面白い。

個人的には自分の設計やデザインにも著作権はあると主張をするのはやぶさかではないが、クライアントに引き渡してしまった後、クライアントがどの様にしようが文句は言えないと思っている。壁に飾って鑑賞するような作品ならともかく、実用とされるものに関しては口出しはできないし、するべきではないと思うんだけど。どのような判決が出るのか、出たのかは知らないが、工事は着々と進んでいるようなので推して知るべしか。
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by agharta_u_design | 2013-08-19 12:59 | 建築四方山話
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BSジャパン 5月2日~23日まで四回に分けて放送。

日経プラス10を観終わったらいつもならすぐにチャンネルを変えるのだが、その日に限ってなにかゴソゴソしてチャンネルを変えずにいたら、偶然、この番組が始まり出演者が安藤忠雄と表示されたのでそのまま観ることに。それにしても最近のテレビ東京は建築家を扱うことが多いのか、それともたまたま偶然なのか。まぁ、そんなことは関係なく世界で活躍されている方の話を聞けるのは勉強になる。

第1話(5月2日放送)「“自己流を貫け” 生い立ち~建築家を志す」、第2話(5月9日放送)「“闘う魂を持ち続けろ”苦労の下積み時代~建築家としての第一歩」、第3話(5月16日放送)「“人との出会いに育てられて”華々しい活躍、そして苦悩…。」、第4話(5月23日放送)「日本のために、身を捧げて…」と、その生い立ちから建築家としてのデビュー、そして成功、更にこれからの自身に付いて語られているのが実に興味深かった。特にデビュー以前の話は断片的に知る機会はあったが、氏自らが語るというのは今後もなかなか無いのではなかろうか。

それにしても氏の出世作ともなる「住吉の長屋」、以前、氏自身が自らの口でこんな家には住みたくない、自宅は普通の木造住宅であると断言されており驚いたことがある。自分が住みたくないような設計をクライアントに押し付けるぐらいの押しの強うさがないと一流と呼ばれる建築家にはなれないのかも知れない。(^_^;) 私自身もこの作品を初めて見た時、格好いいけどこんな家には住みたくないと思ったのを思い出した。
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by agharta_u_design | 2013-08-05 11:47 | 建築四方山話
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NHK 2013年4月18日(木) 放送

一連のベネッセによるプロジェクトへの関わり始めから最近作のANDO MUSEUMまでの流れを追った内容。それにしてもここまで直島とアートがこじつけられて脚光を浴び出したのはやはりここ数年というのを実感。おまけにおよそ建築とは関係無さそうな方々まで、氏に握手を求めるシーンなんて世の中どうなっているのだろうかと不思議になる。まぁ、山ガールとかと一緒で建築ガールなんてのもあるかもしれない。

内容のメインはなんといってもANDO MUSEUM。どうやって古民家の中であれだけのRCを打てたのか不思議に思っていたが、なんと建物は一度全て解体されていた。新設されたRC壁に新たに組み直された木造建物の小屋組の一部を負担させていたのだが、こういう異種構造は採用してもいいんだろうかという細かい突っ込みは無し。(^_^;) 木造とRCが対比する内部空間は一度見学に行かねば。

MUSEUMと称されているが、TVで紹介されていた展示物を見る限りじゃ直島の地元に関わるものがほとんどで歴史資料館とか郷土館といった印象。まぁ、それも広義では「博物館」に含まれるので間違ってはいないか。いや、内部空間自体がアートということになればMUSEUMという語感もぴんとくるか。どちらにしてもこれだけ小規模なものに氏が自らの名前を冠するほど力を入れているのだから、やはり一度は見ておかないといけないか。
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by agharta_u_design | 2013-07-05 12:37 | 建築四方山話

紙の建築

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坂 茂 2013年6月13日放送 カンブリア宮殿

年齢が近いせいか、建築に対して一番多感な頃に雑誌に登場する建築家は安藤忠雄、八束はじめ、伊東豊雄氏らで、当然、一番影響を受けるのも彼らがほとんど。かろうじて妹島和代氏が視野に入ってくる程度。震災復興で紙管を使った仮設建築物で活躍されているのは知っていたけど、実際に氏に興味を持つのは'07年のニコラス・G・ハイエックセンターからぐらいだろうか。

年齢が近いというだけでその経歴は別物の凄さ。成蹊小、中、高を経てクーパー・ユニオン大学建築学部を卒業、その間にも磯崎新アトリエにも在籍していたというもの凄さ。これに比較するよ私なんてのはまさに路傍の石。経歴の凄さだけではなく東日本大震災被災地にて活用された「紙の建築」では芸術選奨文部科学大臣賞を受賞と名実ともに素晴らしい。

番組中では紙管を利用した阪神淡路大震災の鷹取教会仮設集会所、ニュージランド大地震のクライストチャーチ大聖堂の現場、コンテナを利用した東日本大震災の女川町仮設住宅が紹介されていた。どれも仮設とはいえどパーマネントな建築物と比較しても劣らない美しさ、利便性が確保されているのには感心させられてしまった。また来るべき日本の大震災に対して、大和リースと組んで130万で供給出来るプレハブの開発に取り組んでいるというのにも頭が下がる思いだ。
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by agharta_u_design | 2013-06-22 12:52 | 建築四方山話
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日本建築学会中国支部研究発表会:伊東豊雄(基調講演)、パネリスト 浜野安宏、寺谷誠一郎、小嶋光信、徳田恭子

伊東豊雄氏の講演は20年ぐらい前に聴いたことがある。丁度、バブルの末期頃、名建築といわれる建築物が次々と取り壊されて派手なバブル建築に生まれ変わっていた、氏がそういう状況を受けて「消費の海」という論文を発表された直後ぐらいだと思う。そして今度は311の復興に積極的に関わってこられた氏が「あの日からの建築」というお題で公演されるのなら聞き逃すわけにはいかない。

基調講演の話のつかみとして海外国内等の自作の説明を始めたのかと思っていたら、結局、最後まで自作の紹介で終わってしまったのはどうよ。(^_^;) まぁ、最後辺りで一連の「みんなの家」シリーズや釜石市災害復興公営住宅案に触れてくれたのがせめてもの救い。また、日本の民家の様に「自然に開かれた環境」の話もいいが、反面、自然は突如として人間に襲いかかる事もあり、復興に関わってきた建築家として建築はそれとどう向き合うのかという話も聞きたかった。

パネルディスカッションはパネラーが最初に自己紹介も兼ねて一人が20分も喋りっぱなしで、肝心のディスカッションは時間が押して各人がひと通り質問に答えて終わりというのはどういうもんだろ。各人の火花の散るような議論を期待していただけにこちらも少々物足りなかった。それでも浜野安宏氏のはったりの効いた話、智頭町長でJCOBでもある寺谷誠一郎氏の話は面白く参考になった。
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by agharta_u_design | 2013-03-05 12:32 | 建築四方山話