建築デザインと日々徒然


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破綻

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林原 靖 著、'13年7月24日 発売、ワック 刊

何気に本屋に寄ったら店頭の平台へびっしりと並べられている本が目に止まる。タイトルが「破綻」、帯には「敗軍の将、兵を語る」という凄まじい文句が踊っている。注視してみるとサブタイトルが「バイオ企業・林原の真実」とある。林原が破綻したのは当時のTVや新聞報道で知ってはいたが、正直、腑に落ちない気分がずっと付き纏っていた。当時の専務でもあった著者の口から語られるものであれば詳しい経緯が判るかと速攻でお買い上げ。

“バイオの雄"として名を轟かせてきた岡山の世界的優良企業「林原」が、突然、会社更生法を申請したのは2011年2月。黒字を計上し続けてきた優良企業に何が起こったのか? 混乱と反乱、スキャンダルを境に失速、襲いかかった銀行、弁護士、マスコミ。弁済率93パーセントの不可思議な倒産。専務取締役として渦中に身を置いた著者が「不可解な破綻劇」の真実を語る!(amazonより引用)


著者が書いているように研究・開発という業務は、単年度での利益確保という会計システムに馴染まないため非上場の同族経営を続けることになり、結果、不適切な会計処理が行われていたことは理解できる。またそれを知ってメインの中国銀行もサブの住友信託銀行も融資を続けていたのに、ある日を境に住友信託銀行が中国銀行をそそのかす形で会計処理を問題にして貸し剥がしを行ったということか。そしてそれに群がる大手弁護士事務所等の破綻ビジネスなるものが存在するのは空恐ろしい。

弁済率93%、それまでの支払利息で充分儲けているはずの住友信託銀行が経営陣に対して訴訟を起こすわ、個人口座まで凍結するはで無一文になるまで追い込みをかける場面は圧巻過ぎて怒りを感じてしまう。経営陣の脇の甘さは責められるべきことだろうけど、銀行によってこんな事態になり優秀な地元企業がに傷がつくのはどういったものだろうか。
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by agharta_u_design | 2013-09-10 12:29 | Book