和鋼博物館@島根
2013年 06月 11日
設計:宮脇 檀+宮脇檀建築研究室
宮脇 檀氏といえば大学時代にその知的な文章、RC造と木造の架構を用いた小粋な住宅作品のファンだったが、結局、現在までその作品に実際に接する機会が無かった。まぁ、個人住宅なんて見学させて下さい、って言って見学させてもらえるものでもないのだからしょうがない。それでも晩年近くには兵庫県豊岡市出石町に公共施設を多数手掛けているのでいずれで掛けてみたい。
古来、奥出雲で「たたら」という製鉄法によって鉄を生産し、それを安来港より各地に積み出しをしていた。1946年に日立製作所安来工場付属の「和鋼記念館」として開館、その後、日立金属が運営を引き継ぎ、1993年には安来市に移管されて「安来市立和鋼博物館」と改称された経緯を持つ。和鉄・和鋼に関する展示物としては国内最大の規模を誇るらしい。
選りに選って休館日に出掛けてしまったので内部の見学はかなわなかった。それでも外観だけで言わせてもらえば、正直、好みのデザインじゃない。言い換えればこのデザインをどう理解すればいいのか判らない。取って付けたような円筒形の建物、無理にL型に折られた本館、色の対比も好みじゃない。まぁ、だからといってこれを超える設計能力が私に有るわけではないのだが。(^_^;)