李禹煥(リー・ウーファン)美術館@直島
2013年 03月 12日
設計:安藤忠雄+安藤忠雄建築研究所
正直、李禹煥(リー・ウーファン)氏の事はなんの予備知識もないまま出掛けた。まぁ、この手の現代アートは妙な予備知識を持って観るよりは、ファースト・インプレッションでの好きか嫌いかが一番重要だと思っている。とはいえ、後で経歴をググってみると余りにも高名な方だそうで・・・失礼しました。m(_ _)m それなりの予備知識を持って観ればまた違った見方が出来たのかもしれない。
なんでも李氏が提案したのは洞窟のような美術館で半開きの空が見え、胎内へ回帰するような、お墓の中へ入っていくような空間。これに対し安藤氏は李氏が着想した3つの箱型の展示空間を屋根を持たない三角形の広場でつなぐプランで対応したそう。そしてそれが瀬戸内を見下ろす谷あいに半地下の形で実現された、見下ろす眺望もまた現代アートという訳か。
半地下形式というのは知っていたのだが、まさか目に見えるのが高さ6M、長さ50MのRC壁だけとは・・・最初はただの擁壁だと思って通りすぎてしまった。(^_^;) 散々迷っての戻り道でやっとこれが目指していた美術館だと気づき笑ってしまった。駐車場も舗装されて無ければ案内看板も無いのだから車だと行き過ぎてしまう。まぁ、車なんてものは乗らずにレンタル・サイクルでゆっくり、じっくり島内巡りをするのが趣旨なのかもしれない。