鰻と穴子
2012年 08月 01日
鰻
天然物の鰻が手に入ったということで、杉の女将さんがわざわざ焼いて届けてくれた。以前最後に天然物の鰻を食べたのがいつだったか思い出せないほどの昔、しかし、それぐらい昔だと養殖と天然物の選択肢が用意されていたが、現在では養殖以外の選択肢は皆無。それどころか昨今ではアフリカ産の鰻の輸入も検討されているとか、レッド・データー・ブックに登録されるとか恐ろしい話が尽きない。
皮目も香ばしくパリっと焼かれており、タレも甘すぎずにいい塩梅。それにしても天然鰻のしっかりとした身の厚さ、しっとりとした柔らかさはすっかりと忘れていた感覚、今の養殖鰻では絶対味わえないもの。いや、これは本当に美味い鰻を食べさせて頂けた。昼間だったのでこれで日本酒を一杯というわけには行かなかったが、これほど立派なものなら白焼きにして食べてみたいものだ。
穴子
土用の丑の日にわざわざ相場が上がっている養殖鰻を食べるのは癪に障るので、鰻の蒲焼き作りで忙しい魚庄に無理をいって穴子を焼いて貰った。(。。)☆\バキ いや、さすがに梅雨を飲んで美味しくなると言われるだけあって、この時期の穴子の脂の乗り方、身の柔らかさは筆舌しがたいほどの美味さ。
お店に出かけて食べるのなら押し寿司なりなんなり手を加えられた物じゃないと嫌だが、自宅で食べるのであればこのまま頬張るのが一番美味しいと思う。日本酒でもビールでもご飯にも合う。(^_^) 余りの美味しさに3尾も食べてしまったほど、いや、それぐらい食べてもまだ食べ飽きないぐらい今の時期のものは美味しい。
さてこの時期だとやはりこれらと並べられるのは鱧。これも照り焼きにして貰って食べてみたが、身が締ってしまうようでイマイチ。やはり鱧は天ぷらにしてフカフカホワホワ食感とあっさりとした甘さを堪能するのが好みだと実感。