物書同心 居眠り紋蔵
2011年 06月 21日
佐藤 雅美著、'97/09/12、講談社出版
今まで読んだ物は時代小説とはいえ料理を絡めた話なので、割と興味を持ちながら読み続けることが出来たが、さすがに今回の物はいささか趣を異にするのでどこまで読み続けることが出来るやら・・・(笑) と、思いつつ読み始めてみたが、内容が「お奉行さま」「不思議な手紙」「出雲の神様」「泣かねえ紋蔵」「女敵持ち」「浮気の後始末」「浮気の後始末」「浜爺の水茶屋」「おもかげ」の8話に分かれており、なんのことはない、一気に読み終えてしまった。
南町奉行所で内勤30年。勤務中でも居眠りをする奇病を持つ藤木紋蔵。家族を中心として、慎ましく暮らす紋蔵一家。長女の稲に縁談が持ち込まれたが、同僚の蜂屋鉄五郎の次男鉄哉から1,2年だけ待ってもらえないかという申し出に、稲の気持ちを知る紋蔵は、鉄哉の気持ちを汲んでやることにする。8話に分かれているだけ有って色々な出来事が起こるのだが、紋蔵一家に限ればこんなあらすじかな。(^_^;)
ググってみるとNHKの金曜時代劇で'98年4月3日から9月4日まで全21回が放送されていた。紋蔵に舘ひろし、妻の里に風吹ジュンというなかなかいい配役でグッときてしまう。まぁ、その当時は時代劇なんてさらさら興味もなかったし、JCなんていうわけのわからん団体に参加していて毎晩愉しく飲み歩いていたので見る機会なんて全然なかったわけだが。(笑) しかし、受信料を取るだけあってNHKはなかなか民放じゃ出来ない素性のいい番組を作ってくれていることに感心する。