Hyatt Regency Fukuoka(ハイアットリージェンシー福岡)
2011年 04月 18日
'93年7月開業、ポストモダニズムの旗手マイケル・グレイヴスによる設計、デザイン。
福岡市地下鉄博多駅筑紫口から徒歩で訪れることが出来る立地はなかなか素晴らしい。廻りの垢抜けた環境と相まって、ファサードから望んでいるとまるで日本じゃない気分にさせられる。ぐるりと建物を廻ってみたが、なるふぉど、やはり表立たない部分はコスト削減がかなり図られており、納得する気持ちと拍子抜けする気持ちが半々。(^_^;) まぁ、これだけの建物だから仕方ないか。
エントランスを抜けて内部に入ると、いきなり6層分の吹き抜けに目を奪われる。これがなかなか見応えがありながら、レジデンシャル・ホテルとしての高級感を醸し出しており秀逸。やはりこういう空間的なデザインが有ると無いとでは建築的な印象が随分と違う。パーツのデザインの美しさは当然として、表現される空間の美しさを併せ持ってこそ優れた建築物だと思う。
接客をはじめ数々のサービスはまさにレジデンシャル・ホテルとして満足いくレベルであるのだが、いかんせん部屋の狭さ、ユニット・バスが使用されているというのは少々寂しい。これじゃ値段の高いビジネス・ホテルじゃないかと思ってしまう。まぁ、もう少しお値段の高い部屋に泊まればそんなことはないのだろうけど、建築デザイン、各種サービスが素晴らしいだけに少し残念に感じてしまった。
設計:マイケル・グレイヴス
施工:前田建設工業
所在地:福岡県博多区博多駅東2-14-1
主要用途:ホテル・事務所
敷地面積:6,740㎡
建築面積:4,504㎡
延床面積:34,054㎡
規模:地下1階地上13階建
構造:鉄骨鉄筋コンクリート造