Paper Moon
2011年 02月 01日
'74年3月日本公開 アメリカ映画、主演 ライアン・オニール テイタム・オニール、監督 ピーター・ボグダノヴィッチ
初めて観たのは大学時代で映画館で観たのか、TVで観たのか不明。その後、再度、観たのはレンタル・ビデオ黎明期だったはずなので'85年頃か? どちらにしても白黒映画だったのでてっきり'60年代の作品だと思い込んでいたら、'70年代の映画だと知り今更ながらに驚いている。(^_^;) 当時、カラーで撮影することも可能であったが、敢えて白黒に拘られて撮影された模様。
各地で聖書販売の詐欺を繰り返していたモーゼは、亡くなった恋人の娘アディを叔母の所に届けるはめになる。しかし、嫌々始めた旅だったがいつの間にかアディが詐欺の相棒となり、また二人の間にも本物の親子のような愛情が芽生えていく。そんな折り、密造酒売買の詐欺に失敗してし二人の旅は突然終わってしまい、アディは叔母の所へ、モーゼはまた一人で旅に出る。
劇中のカーニバルの写真屋でアディが「紙の月」に座って写真を撮影するシーンを象徴的に捉えて原題が付けられているのかと思っていたら、この原題にする為にわざわざ挿入されたシーンだというのには笑った。当然、主題歌でもあるIt's Only a Paper Moonも後付けなんだろう。映画公開に当たって原作となる本も改題されたと言うことだ。(笑)
どちらにしてもこの時代の映画が手軽にDVDで視聴出来るのは有り難いことだ。そしてやはり映画は救いのない物よりは、こういう奴の方が好みだと実感。いや、愉しかった!