外構工事1
2011年 01月 14日
擁壁工事1
この工場の設計コンセプトは当初から「自然の中に溶け込んだ工場」ということで、山裾はなるべく自然のままにしておかれた。しかし、さすがに2.0~3.5M程度も敷地高低差が有れば、大雨とか地震等が単発でくる程度であれば今まで通り問題はなかろうが、さすがに両方一度に来る事態に見舞われると安全とばかりは言い切れない。災害というのは偶然の不幸が2~3重なった瞬間に起こるもの、というのが持論。(^_^;)
ということで、なるべく目立たないような格好で擁壁を設置することに。高さが2.0Mを超えると構造計算と確認申請が必要となるが、まぁ、安全を期して設置するものだから安全を期して構造計算をすることはやぶさかじゃなし。(^_^;) その結果がこの夥しい鉄筋の本数、底板の長さ。さすがにここまでやると偶然の不幸が2~3重なったぐらいじゃなんともなさそう。
擁壁の壁面には設計指針上水抜き穴を設けるようになっているので、土中に含まれる水圧がそこから逃げるようになっている。今回はそれ以上に底板付近に排水用の暗渠を設けて別途水圧を逃がすように設計してみた。まぁ、これが必要だったかどうかは判らないが、少なくともこれがあるお陰で偶然の不幸の連鎖の数が少々増えても充分機能してくれると思う、、、思う。(。。)☆\バキ