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建築デザインと日々徒然


by agharta_u_design
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S.yairi

S.yairi_b0159567_12155173.jpg
'74年製 S.yairi YD-305
中学2年の時に5歳年上の兄貴がYD-304を弾いているのを聴き、その余りにもの音の良さに欲しくなりほぼ半年のバイト生活で入手。えぇ、当時は道路工事のバイトが日給3,000円、喫茶店の時給が350円ぐらいでした。(笑) それでも兄貴の所有していた304より上位グレードの305を入手する為だと思えばさして苦労もなかった様な気がする。(笑)
しかし、いざ購入してみて驚いたが、304と305では全然サウンドキャラクター全然違う。今思えばハカランダを使用している304、ローズ・ウッドを使用している305では違って当然なのだが、幼い私は304の音が更に煌びやかになるのだと信じて疑っていなかった。(笑)
私と共に年を重ねてきた当時新品の305も今やジャパン・ビンテージと呼ばれて、当時の購入金額とあまり変わらない値段で取引されている。個人的には70年代以前のものがビンテージと呼ばれるのには異議を唱える気はないが、70年代だとチト懐疑的にならざるを得ない。まぁ、それでも国産アコースティック製作技術が花開いたのが70年代初頭、そして30年以上経過しているということを考えればそう呼ぶのも仕方ないかと思うが、だからといって今後、単純に30年経過した80年代のものをビンテージと呼ぶのには強い抵抗を感じてしまう。
さて、肝心の音だがさすがにボディー全体でが震えてかなりな音量だが、音質的には良くも悪くもローズのしっとりとした艶やかな音色で、フォークやニューミュージックなんかにはぴったりといった感じ。よくマーチンを引き合いに出して語られることがあるが、マーチンの音色とは別物でどこまでいってもS.yairiの音だと思う。
by agharta_u_design | 2009-03-12 12:38 | 楽器